- モール
- 配管
- フラットケーブル
- OAフロア
上記のいずれかの方法で配線されたケーブルは、最終的には何らかの機器に接続されます。
- 電話線は電話機に
- LANケーブルはパソコンやプリンタ、スイッチングHUBなどのネットワーク機器に
- 電気はパソコンやプリンタなどに
そして、それらの機器は主に机の周辺で使用されます。
その机が集まった島では、機器も当然集中することになるわけで、その分いろいろなケーブルが交錯することになるんですよね・・・。
電話線が机まで配線されると・・・
電話線の場合、机のある場所まで配線されると、ケーブルの先端に電話端子が取付られます。
その電話端子からモジュラーコードで、近くの電話機に接続されます。
電話端子は、次の単位によって形状がことなってきます。
- 1回線用
- 2回線用
- 5回線用
- 10回線用
設置する電話機の台数が多い机の島では、主に10回線用の端子が用いられるので、配線のボリュームも当然多くなります。
LANケーブルが机まで配線されると・・・
LANケーブルの場合、机のある場所まで配線されると、ほとんどの場合、SW-HUB (スイッチングハブ) が取り付けられます。
このSW-HUBから、各机で使用されるパソコン、プリンタに対してLANケーブルを接続します。
台数が多くなると、当然配線するケーブルも多くなりますね?
電源ケーブルが机まで配線されると・・・
電源ケーブルであればケーブルの先端に、コンセントやハーネスが接続されます。
このコンセントやハーネスから機器に必要な数に応じてOAタップが接続され、パソコンやプリンター、携帯の充電器などで使用します。
このように机周りには、多くの種類のケーブルが行き交うことになります。
この机周りの配線も、無造作に配線してしまうと、ケーブル同士が絡み合って、どうにもならない状態になってしまいます。
- ケーブルが絡みすぎて、うかつに電源コードが外せない
- ケーブルに負荷がかかり、コネクタのピンが折れてしまう
- ケーブルを差し替えようとしたら、別のケーブルを差し替えてしまった
- SW-HUBの電源が抜けて、ネットワークが使えなくなった
このようにケーブルの配線がぐちゃぐちゃになっている状態では、通常業務中に不具合を起こす原因にもなりかねません。
この机周りの配線を整理するコツを説明しましょう。
基本的にはケーブルを束ねて配線整理
ケーブルが集中する机周りにおいては、どうしてもケーブルが乱雑になりがちです。
そうならないためにも、次のような方法でケーブルを束ねる事が効果的です。
- ケーブルの余長は巻いたり、折りたたんで束ねる
- 複数本の同じ用途のケーブルは、ひとまとめにする (スペースの確保と、もつれないようにするため)
ケーブルを束ねるのに有効なグッズ
マジックテープタイプの結束バンド
結束バンドの種類の1つに、マジックテープタイプのものがあります。
マジックテープを複数本のケーブルに巻きつけて束ねたり、ケーブルの余長を折りたたんで巻きつけることでコンパクトにします。
マジックテープタイプの結束バンドは、主に次のようなタイプに分かれます。
- 10センチ程度の一定の長さに切ってあるもの
- 5m、10mといったメートル単位のものを、適度な長さに切って利用するもの
束ねるケーブルの数が多い、もしくは束ねる箇所が多くある場合は、適度な長さに切って利用するタイプをおすすめします。
逆に、少しだけワンポイント程度で束ねて整理したい場合は、一定の長さで販売されているもので十分でしょう。
マジックテープタイプは、ケーブルの束に巻きつけるだけで、手軽に結束することができます。
マジックテープタイプには次のようなメリットがあります。
- マジックテープなので簡単に着脱ができる
- 何度でも再利用できる
- ケーブルに負荷をかけずに束ねられる
複数本のケーブルを束ねる場合は、一定間隔ごとに巻きつけることで
- ケーブル同士が絡み合うことを防ぎ
- 見た目も美しくすっきりと整理
することができます。
樹脂タイプの結束バンド
樹脂性の結束バンドです。
ケーブルタイ、結束タイ、インシュロックとも呼ばれます。
結束バンドの穴に先端部分を通すことで、ケーブルを結束します。
穴から出て余った先端部分は、ニッパーで切り落とします。
切り落とす時には、切断面ができるだけはみ出ないように、キレイに切り取るようにしましょう。
はみ出た切断面が、他のものを傷つけたり、ケガの原因になることがあります。
このタイプの結束バンドは、結束してしまうと元に戻すことはできません。
しかし、中には穴の部分につまみがついているタイプもあります。このつまみを調節することで、穴から先端部分を引き抜いて、再利用できるものもあります。
再利用できるタイプのものは、先端部分を切り落とさずに使用します。
ケーブルを結束する時には、あまりきつく締めすぎないようにしましょう。
きつく締め付けすぎると、ケーブルがショート状態 (短絡状態) 、あるいは断線状態になり、正常に通信できなくなることがあります。
この樹脂タイプの結束バンドは、湿気の多い場所での使用には不向きなので、屋外では利用しないようにしましょう。
湿気の多い場所で使用すると劣化しやすく、結束バンドの弾力がなくなり割れてしまいます。
鉄線、はりがねタイプの結束バンド
鉄線、はりがねタイプの結束バンドはあまり多くのケーブルを束ねるのには向きませんが、コストが安く手軽に使用できるので、細かい配線の整理にはうってつけです。
「ねじりっこ」「ひねりんぼう」と呼ばれることもあります。
結束バンドのビニル部分の中心部に、細い鉄線(はりがね)が仕込まれており、巻きつけたあとはひねって固定します。
簡単にはずせるので再利用可能ですが、何度も繰り返し利用していると、中の鉄線部分が金属疲労で折れてしまうので注意しましょう。
樹脂性で再利用できるタイプの結束バンド
このタイプの結束バンドは、樹脂でできており、バンド部分がジグザグになっています。
ジグザグのバンド部分を穴に通して、ひっかけることで結束します。
穴を通して結束しますが、このタイプは何度でも穴から出し入れできるので、再利用が可能です。
結束後のジグザグ部分に余長が出ますが、再利用するためには、切断せずに残しておきます。
このタイプは頻繁に結束することが多いところで使うと効果的です。
スパイラルチューブ
スパイラル状 (らせん状) に巻きついている樹脂性のチューブです。
複数本のケーブルを、スパイラル状のチューブで巻きつけて、ケーブルを束ねます。
スパイラルチューブで巻きつけられたケーブルは、1本のケーブルのように見えるので、見た目がスッキリとします。
スーパーのレジなどで、使用されているのを見かけることがあるという方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
スパイラルチューブは、巻きつけるのに手間がかかりますが、仕上がりがキレイなので、巻きつけ後にはちょっとした満足感が得られます。
最後に
机まわりの配線はちょっとしたグッズを使って整理するだけで、見違えるようにキレイになることが多々あります。
特にケーブル類を束ねることは、見た目をキレイにするだけでなく、ケーブルの広がりを抑えることで、他のケーブルと絡まることを防止する役割も果たします。
時間があるときにでも、机周りの配線を整理してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。